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唾液検査の結果で予防方法が変わる?_お子さまに合わせたむし歯の見つけ方

前回は、唾液検査で「むし歯になりやすい理由」を知ることができる、というお話をしました。
今回はその続きとして、検査結果をもとに、どんな予防につなげていくのかをご紹介します。

唾液検査では、今のむし歯リスクだけでなく、リスクが高い原因は何か、そしてそのお子さまに合った予防方法は何かを順番にみていきます。

むし歯の原因は、みんな同じではありません

むし歯ができやすい理由は、一つではありません。
主な原因として考えられるのは、

  • むし歯菌が多い
  • 糖分のとり方に偏りがある
  • 磨き残しが多い

といったことです。

同じようにむし歯ができていても、
あるお子さまは「菌の多さ」が原因で、
別のお子さまは「間食や飲み物の回数」が原因かもしれません。

だからこそ、みんなに同じことを伝えるのではなく、
そのお子さまに合った予防の方法を考えることが大切になります。

むし歯菌が多いときは、まず“菌の性質”を知ろう。

検査では、むし歯に関わる菌も確認します。
むし歯菌として簡単に説明するのは

  • ミュータンス菌…むし歯のきっかけをつくる菌
  • ラクトバチラス菌…むし歯を大きく広げる菌

この二つです。


菌が多いとわかったときは、「歯みがきを頑張りましょう」だけでは不十分なことがあります。

その場合は、菌を減らすための方法も合わせて考えていきます。

その一つがキシリトールです。


キシリトールは酸をつくらず、プラーク(歯垢)を減らして汚れを落としやすくし、ミュータンス菌を減らすことにもつながるとされています。
継続して摂取することで、1年後にはミュータンス菌が半分以下になる効果があるとされています

取り入れ方の目安としては、
・1日5〜10g摂取
・食後や間食後に1日2〜3回に分けて
とります。
・100%キシリトールガムなら、4~8粒が目安です。
・1回につき、5分以上噛むことをおすすめします。

ここでご注意いただきたいのが、市販のキシリトールガムはほとんどが1粒あたり1.3gの半分以下の含有量です。ですので、お買い求めになる際は、
・シュガーレスのもの
・キシリトール成分が50%以上入っているもの
を基準としてください。
当院では100%キシリトールガムを取り扱っております。



甘いものは「量」より「回数」がポイント

「甘いものが好きなのですが、虫歯にならないためには全部やめたほうがいいですか?」
そんなご相談をいただくことがあります。

でも、大切なのは「食べたかどうか」だけではありません。
検査では、食事・間食・飲み物も含めて、糖分をとる頻度や飲食回数を重要視しています。

食事やおやつ、ジュースなどを口にすると、お口の中は一時的に酸性になります。
酸性の状態が続くと、歯の表面が少しずつ溶けやすくなり、むし歯のリスクが高くなります。

本来は、唾液がお口の中を少しずつ元の状態に戻してくれます。
けれど、食べたり飲んだりする回数が多いと、元に戻る前にまた酸性になってしまいます。

そのため、だらだら食べたり、何度も甘い飲みものを飲んだりすると、お口の中が酸性の時間が長くなり、むし歯になりやすくなるのです。

つまり、
おやつの内容だけでなく、だらだら食べ・だらだら飲みを減らすことがとても大切です。

全部を我慢するのではなく、
「時間を決めて食べる」
「ジュースではなくお茶やお水にする場面を増やす」
そんな小さな工夫が、予防につながっていきます

磨き残しが多いときは、磨き方を見直そう。

検査では、磨き残しの状態も確認します。
目安としては、歯全体のうち磨き残しが2割くらいまでにおさまっている状態がひとつの目標です。

たとえば、

  • 歯の表面に汚れが残りやすいときは、週1回の染め出しや歯ブラシ交換の見直し
  • 歯と歯の間に残りやすいときは、糸ようじや歯間ブラシの使用

といった方法を紹介しています。

「ちゃんと磨いているつもりなのに、同じ場所がむし歯になる」
そんなときは、努力が足りないのではなく、磨き方のクセや苦手な場所が原因かもしれません。

大切なのは、その子に合った頑張り方を見つけること

予防というと、つい「もっと頑張らないと」と思ってしまいがちです。
でも本当に大切なのは、やみくもに頑張ることではありません。

菌が多いなら菌への対策を。
食べ方に原因があるなら生活習慣の見直しを。
磨き残しが多いなら歯みがきの方法を変えてみる。

このように、原因に合わせて対策することが、無理なく続けられる予防につながります。
検査の目的も、まさにそこにあります。検査したことをもとに、お子さまに合わせた、必要な予防プログラムを組み立てていきます。

まとめ

むし歯予防は、みんな同じやり方でうまくいくわけではありません。
だからこそ、まずは原因を知ることが大切です。

唾液検査を受けることで、

  • むし歯菌が多いのか
  • 食べ方や飲み方に原因があるのか
  • 磨き残しが多いのか

を知ることができ、そこからお子さまに合わせた予防につなげていくことができます。

目指したいのは、必要以上に我慢したり、やみくもに頑張ったりすることではなく、
少ない負担で、効果的に続けられる予防です。

お子さまのお口の状態に合わせて、無理のない方法を一緒に考えていけたらと思います。


文責 
医療法人社団Oraseed
安達歯科医院 院長 安達純也

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